2008年02月20日

「宮沢賢治の書く本は…」

ぼくの5年生になる末娘かのこは、
いわゆる「天然ちゃん」で、時々、
思いもよらぬボケをかましてくれて、
笑わせてくれます。

先日、学校から


「宮沢賢治作品」

と、書かれた小冊子を持って帰ってきました。
宮沢賢治の本を読んでの、
児童たちが書いた読書感想文集でした。

さすがに5年生ぐらいになると、
感想文もしっかりしていて、
みな、なかなか上手。
なかにはあらすじを書いて、
最後に「面白かった」という子もいますが、
どこがどう面白かったか、
何を感じたか、それで何を考えたかを
きちんと書いていて驚きました。

で、うちの娘です。
冒頭、出だしに、
ぼくはひっくりかえりました。

 「宮沢賢治の書く本は、」

宮沢賢治に対して、完全に上目線!

 「字が小さくて私には少しあいません。」

ちがーーーう!!
ちがうぞ、それ!

さらに、

 「こわい場面やむずかしい場面があって頭がクラクラしました。」

頭がクラクラしたって、感想がそれか…。

 「宮沢賢治の本は、むずかしい話とよく意味のわからない話が
  あります。」

漫画ばっかり読んでるから、
想像力が養われてないのか、と
いちおー親として少し反省しつつ、
最後の一文で、トドメ。

 「『注文の多い料理店』はとてもわかりやすくておもしろい話です。
  ほかにもわかりやすい話をよみたいです。(おわり)」

だったら、それを書けよー!

独特な視線、といえば聞こえはいいですが、
どう考えてもヌケテル、としか思えない。

上に二人兄弟がいるのですが、
友達の多い上に比べ、
かのこはひとりで空想の世界に浸っているタイプで、

 「あいつ、一人で風呂入っていると、
  なんかうた唄ったり、だれかと喋ってるんだよねえ」

と、いう日常らしい。

ただ、以前ラクガキ用に白紙の厚いノートを
あげたのですが、
すっかりそれを忘れていた頃に、
いきなり「はい、見て」と持ってきました。
見ると、中にびっしりストーリーマンガを
書いてあるのです。
話は例によって、
かなりぶっとんでいるのですが、
なにより誰の真似でもない絵で、
最後のページまで描ききっていたことには
正直、驚きました。

そういうことがあって、
ちょっと嫌な予感を覚えました。
もしかしたら、
もしかして、

 俺の血を、一番引いてるかもしれない。

…やばいよなあ。
現実を見てない人生を歩んでしまうぞ、おまえ。

昨日も唐突にぼくにむかって、
いきなり詩のような言葉を切り出しました。

 「宇宙の中の地球、
  地球の中の日本、
  日本の中の東京、
  東京の中の○○(すんでいる市の名前です)
  ○○の中の☆☆(住所です)
  ☆☆の中のかのの家、
  かのの家の中のかの」

うむ。
で、どうくるのかとたずねました。

 「かのの中の、何んだ?」
 「かのの中の…心の痛み。おねえちゃんには疲れるよ」

ま、兄弟喧嘩のグチだったわけ。
それを宇宙からひっぱってくるって、
…こいつ、ある意味すげえな、
我が子ながら、ときどき刺激を受けています。

でも、このたとえって、
普通は逆につかうんだけどね。






posted by che Katsuto at 01:22| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ラクガキ帳埋め尽くすストーリーマンガ・・・
きっと大物になること、間違いなしですね。
Posted by taka at 2008年02月20日 13:26
>takaさん

内容は本当に頭の中のぞいているようで、ほんと宇宙ですけれど。

インドはどうでしたか? もう帰国されたんですか?
また感想を期待しています。
Posted by che cobara at 2008年02月20日 19:51

>「字が小さくて私には少しあいません。」
>「こわい場面やむずかしい場面があって頭がクラクラしました。」


→まいりました 〇┓ペコリ
 最高です!
 宇宙から始まる話もスゴイし☆
 また一段とファンになりました♪



Posted by いってつ at 2008年02月20日 22:10
一度お会いしたいww
Posted by いちろー at 2008年02月20日 22:11
>いってつさん

最近、もっとエンジンがかかってきた感じです。
親としては少し心配だ…。

>いちろーさん

takaさんにはご挨拶させました。
また機会があれば、紹介します。


Posted by che cobara at 2008年02月27日 20:28
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