2010年08月13日

帰国後レポート〜試写会

昨日、無事帰国しました。
実に得うるところの多い旅でした。
やはりなんといっても、試写会をやってよかった。

IMG_0243.JPG

場所はロス、サンセット通り沿いのオアシスという
ポストプロダクションの試写室。


席数が50程度の小さな試写室でした。

もともと、友達や知り合いだけのつもりでいたので、
10名ぐらいの予定だったのですが、
ロスでお世話になっている

 大石会計事務所

の方々が、ものすごく熱心にお力添えをしてくださり、
あちらこちらに声をかけて、
ほぼ満席の状態になりました。

かなり緊張しました。
はたして、アメリカ人にボクらの映画が伝わるのだろうか、
それだけが心配で心配で。

ケンジとぼくは開演前にご挨拶をしようと、
前日から英語のスピーチを必至に憶えたのですが、
聞いている方からすれば、
聞いている自分たちの方が緊張した、って。

 IMG_0448.JPG
 <必死に原稿をおぼえるケンジの図>

久しぶりに自分もスクリーンで、
自分の映画を一緒に見たのですが、
スクリーンに映る映像を見ながら、

 「今、ロサンゼルスでかかっているんだなあ」

と、感慨深いものがありました。

最後のスタッフロールが流れ終わり、
暗闇の中で、

 「Good Film!」

と声がしたとき、
我が耳を疑いました。

試写会後、スナックとワインを用意し、
アンケートなどを書いてもらおうと準備をしていました。
半数はすぐに帰ると思っていたのですが、
ほとんど人が残ってくださいました。
ケンジとボクは、
矢継ぎ早に話しかけられ、てんてこ舞いでした。

 「あのショットは素晴らしかった。なぜ、あのような演出を
  しようと思ったんですか?」
 「キャラクターの設定について、どうしてあのような人物を
  考えたのか、理由を知りたい」
 「舞台のような演出をした部分が印象的で大好き。なぜ、
  そうしようと思ったのか」

実に細かいところまでご覧くださり、
ボクらの方がびっくりしました。

聞けば、アメリカでは幼い頃から、
自分の意見をしっかり述べよという教育が行われ、
こうした映画の感想も

 「なぜ、おもしろかったのか」
 「どこが、どう、よかったのか」

をきちんと表示することが当たり前なんだそうです。
だから、質問もかなり具体的なのです。
あるご夫妻がいらして、奥様の方が
ずいぶん気に入ってもらえたらしく、
冒頭部分から、かなり細かい質問をしてきました。
作者であるボクが意図していた事を
実に明確に捉えてくださり、
このうえない喜びを感じました。

 「俳優の演技もよくて、素晴らしい映画だった」

そのご夫婦はそういって帰られました。
ところが、20分ぐらいしてまた会場に
そのご夫婦が戻ってもられたのです。

 「帰りの車の中で議論になってしまって、もう一度戻って
  監督に聞くしかない」

と、また戻ってきたというのです。
そこまで、真剣に見ていただけた。
本当にうれしかったです。

日本人や日系人のかたが大半だったのですが、
翌日メールをいただきました。
そのメールでの感想に、ほとんど人が

 「家に帰ってから、家族で議論になった。きっかけをくださって
  感謝しています」

これって、製作者にとって冥利につきる一言です。

 「この映画の持つテーマは普遍的でユニバーサルなものだと
  思います。日本の独特な世界が描かれていますが、
  どこの国の人がみても、共感するテーマだと思います」

そう評してくださる方々が多く、
本当に嬉しかったです。
日本人の方で、

 「もしかしたら豊かな日本より、他の国々の人の方が、
  この映画のテーマをもっと身近に理解してくれるかも
  しれませんね」

その一言が、ぼくには印象的でした。
日本に住んでいるより、
海の外にいる方が、日本のよいところ、悪いところが
見えているのかもしれません。
ぼくらは別に
海外で受け易いことを狙って作ったつもりはありません。
毎日の生活の中で、思った事、感じた事を
物語にしたにすぎないのですが、
こうあってほしいと願った思いが、
文化や言葉のちがう人にも伝える事ができたことは
おおきな励みになりました。

 「次はどんな映画を撮るんですか」

話をするなかで、必ず次回作の話題になりました。

 「期待しています」

ありがたいです、本当に。

映画の感想は、極めて個々人のもので、
みながみな同じではありません。
大好きという人もいれば、
つまらないという人もいます。
でも、何割かの人が指示をしてくだされば、
それは作った甲斐があった、
それも考えるきっかけになりました、といわれたら、
もうそれだけで報われた気がします。

小さな試写会で、
まだまだやらねばならないことが山積みですが、
小さな一歩は進めたかな、と感じました。

来年の東京の公開を成功させ、
さらに海外でも小さくても公開をやろうと、
決意しました。
すべてが自主でやっている映画で、
亀のように歩みは遅いけれど、
前に前には進みたい。
そう思わせてくれる励ましの言葉を
いただきました。

 「今まで見たインデペンデントの映画で、
  ベスト3に入ります!」

お世辞であっても、
頑張る気になりますぜ。



posted by che Katsuto at 13:53| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 上映活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
監督さんっ♪
おかえりなさ〜い
試写会 本当に大成功だったのですね
よかったですね
観た方々の印象に強く残り
いろんな事を考えさせられる映画なんですね
あー ワタシもますます期待が高まってます
1月まで観れないの?と思うと
早く!早く!と思いますが
楽しみに 楽しみにしてますから

お疲れ様でした 
ゆっくりなさってくださいね〜
もうごはんは召し上がりましたか(笑)
Posted by きんきん at 2010年08月13日 20:30
>きんきんさん
ありがとうございます。わずかな人数なでしたが、喜んでもらえたようで本当にうれしかったです。
公開まであと半年。お待たせして申し訳ありません。
Posted by che at 2010年08月13日 20:47
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