2006年03月12日

「絵」にする間、音の効果

今日、剣道の稽古をしながら、
先輩に

 「打つ前の声、打った瞬間の声、打った後の声」

という話を聞いた。
なんでも、宮本武蔵の「五輪書・火の巻」に
書かれているのだそうだ。

 『敵を動かすには、打つと見せる矢先にエイと気合をかけ、
  気合の後から太刀を打ち出すのである。
  また敵を打ち倒した後に気合をかけるのは、
  勝ちを知らせる気合である。
  これを先後の気合という。
  太刀を振るのと同時に大きな気合をかけることはない。
  また戦闘の最中にかけるのは、
  拍子にのるためにかける気合で、低くかけるのである。
  よく研究すること。』

よく研究せい、と武蔵先生はおっしゃったのである。

剣道をやっていると、

 「思いっきり声をだせ」

とよく言われる。
戦いの最中に「声」を使うことは
技と同様に、肝心なことだったのだ。

ふと、映画で考えた。
この「気合」を効果的に使った人がいたじゃない!


大好きな

 ブルース・リー

その人である。

 「アチョー!」

というやつだ。

ブルース・リーは
武術家として最近評価されているが、
ぼくは紛れもなく

 「大変優れた映画俳優、監督である」

と思っている。

アクションだけでなく、
映像のセンスは抜群である。
あのかけ声(怪鳥音といわれている)は、

 音の効果

として、見事な演出だったと思うのだ。

打ち合う音だけでなく、
演じる俳優の、演技のひとつとしても
素晴らしい「気合いの声」だったと思う。

自分がこれから演出する映画の殺陣は、
映画の見所の一つである。
剣道の先輩のアドバイス、
研究する価値ありそうです。

ちなみに、さきほどの
宮本武蔵の「五輪書」。
「気合」についての記述には、
映画にも通じるような含蓄ある言葉が続いています。

 『言葉は「言(こと)の刃(は)」といって、
  言葉によって人を生かすことも殺すこともできる。
  また自ら発する悪言は天に唾する如く、
  返す刃(やいば)で自らをも傷つける両刃の剣となるのである。
  言葉には意思があり魂がある。
  これを言霊(ことたま)という。』(五輪書・火の巻)



さすが、達人!


posted by che Katsuto at 19:14| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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