2006年03月01日

ドグマ95・純潔の誓い

すごいタイトルでしょ?

恥ずかしながら、
ぼくは全然知りませんでした。
先日、撮影監督の村田君と飲んでいて、
映画の「ルック」について
話をしていたときに

 「ドグマ95もありですか?」

と聞かれ、

 ム゚゚?)

…いやあ、恥ずかしいモンですね。


ま、詳細はこちら「ドグマ95」
観て頂くとして、
デンマークの監督たちが始めた
映画製作の1ムーブメントだったんですね。

製作スタイルに
10の約束事、縛りを設け、
それを

 「純潔の誓い」

と呼んでいるそうです。

ちなみにその10の項目は

1. 撮影はすべてロケーションによること。スタジオのセット撮影を禁じる。
2. 映像と関係のないところで作られた音(効果音など)をのせてはならない。
3. カメラは必ず手持ちによること。
4. 映画はカラーであること。照明効果は禁止。
5. オプチカル効果やフィルターを禁止する。
6. 表面的なアクションは許されない(殺人、武器などは起きてはならない)。
7. 時間的、地理的な乖離は許されない
   (つまり今、ここで起こっていることしか描いてはいけない。回想シーンなどの禁止である)。
8. ジャンル映画を禁止する。
9. 最終的なフォーマットは35mmフィルムであること。
10. 監督の名前はスタッフロールなどにクレジットしてはいけない。

 (ウィキからコピペでスマソ。)

ま、
映画やテレビを作っている人以外には
何が何の事やらでしょうが、
これがなかなか、面白い制約なんですね。

照明は使うなといわれると自然光だけだし、
じゃ夜はどう撮るんだ、と知恵を働かせる。
映像の中にない音、つまりBGMは使うな、と言われると
部屋にラジオかプレーヤーを置いて
シーンの組み立てを考える。
たぶん、当然CGやVFXなんて御法度でしょうね。

テレビのドキュメンタリー撮影では近しいスタイルですが、
こと劇映画ではこれらの制約は大変でしょう。
なんでもあり、という思考に慣れていると
この「純潔の誓い」は守れないわ。

しかし、ここが人間の凄いところ。
あれもダメ、これもダメといわれると
知恵を働かせ、なにか新しい方法を生み出すモンです。
特に悪いこと、新しい犯罪って
規制をバネにして、その規制をかいくぐる発想で
生まれてきますもんねえ。

「転んでもタダで起きない」

それと同じことなんでしょう。
すでにこの誓いから10年(たぶん)が過ぎ、
名作や話題作が生まれ、
さらに培われた技法や手法が
また一般的な劇映画に
フィードバックされていることを考えれば、
実に素晴らしい試みだったと思われます。

と、長くなりましたが、
この誓いの一番のメリットは

 金がかからないし、かけるな

ということ。

今回、これでいくぞと
腹くくれば、
資金集めが一気に楽になるんだよなー。
でも、このスタイルで作り上げる自信ないなー。

とっても悩ましいところです。

     ※

 「ダンサー イン ザ ダーク」(2000年)

ラース・フォン・トリアー監督
ビヨーク主演

これなんかも「ドグマ95」の技法が
ふんだんに駆使された映画なのでしょうか。
聞いた話によると、ほとんどDVカメラで撮り、
歌のシーン以外、すべて手持ちカメラでの撮影でした。
しかし、なにより

 ビョークの芝居の巧さに脱帽!!

歌手でしょ? プロの役者じゃないでしょ、あのシト?
もう、いやん、って感じ。
すげえよ、あんたー、って肩たたきたい。

 「ダンサー イン ザ ダーク」 ★★★★☆









posted by che Katsuto at 11:58| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 新しいことって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど。

そうですよね、映画って何でもありだから総合芸術なんですよね。
制約があるのは、ワタクシ好きです。
デザイナーはそうですよね〜。
クライアントによる制限がいっぱい。
その中で考えて考えて産み出したものって自由なものより産みの苦しみを味わうし、良い作品ができる事が多いと思います。

産みの苦しみ、バンザイ!
Posted by 裏○ at 2006年03月01日 13:41
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