2009年07月05日

映画の世界の当たり前

映画をどうやって上映していくか、
社内でその話し合いをしました。
これまで行った試写会の反応や意見を参考に、
考えねばいけないことと、
やらねばいけないことなどをリストアップしました。

映画を作る前に、


 「興行を決めてから製作しなさい」

といわれたアドバイスの意味が
よくわかりました。

興行=上映するって、
ほーんとに大変なことだったんですね。
そのしくみを全く知らないで、
はじめちゃったものだから、
今、勉強をはじめたようなもの。
まさに「泥縄」です。

映画の興行について、
まだまだ業界内のしくみもしきたりも
知らないものですから、
とにかく勉強しなければなりません。
何やってんだか、と嗤われますけど、
仕方ありません。
自分でもそう思ってますから。

映画興行のしくみも、
他の商売と置き換えるとよくわかります。
例えば、
自動車を作ったとします。
さて作ったけれど、どうやって売るか。
どうやって多くの人に知ってもらい、
自動車を買う予定の人に、
購入候補のひとつとして認知してもらうか。
自動車の場合、
テレビCMなどの広告を使い、
販売そのものは、販売会社というものが
行いますね。
販売会社が、映画で云う劇場にあたります。

販売会社はメーカーと直結しているディーラーとか、
また別の会社や個人で営業しているお店などがあります。
映画の世界にも、
大手の映画会社が経営している劇場もあれば、
最近たいへん多くなってきたシネコン、
またそれ以外の単館系というのがあります。
単館系にも4〜5館経営している会社もあれば、
1館だけというところもあります。

この消費者に直結している劇場は、
どうやって商品をまかなうのか。
ここに配給会社という流通を担う会社があります。
問屋さんみたいな存在に近いかもしれません。
配給会社は全国の劇場に向けて、
こんな映画がありますよ、
面白いですよ、と売っていく訳です。
劇場側もそうした中から、
これならお客さんが呼べそうだとか、
おもしろそうな映画だと判断して、
仕入れをして、上映に至るのです。

ただ、自動車の場合は、
オーダーが入ってから注文できますけど、
映画の場合は上映してみないとわからないから、
劇場側にとっても、リスクがあります。
1000席あるような劇場で、
上映回によっては数えるほどしかお客さんがいなかった、
なんて怖いですもんね。
お客さんがいようがいまいが、コストは同じですもの。

売れるか売れないかわからない商品を扱うのが
映画の世界ですから、
それはいろいろなところでリスクヘッジをします。
制作側は売れたマンガや小説、テレビを原作にしたり、
有名な俳優を出すことで集客の見込みをあげます。
流通を担当する配給側は、宣伝に力を入れ、
また狙った客層が少しでも多く来られそうな時期
(子どもや若者向けなら夏休みとか)、
そのあたりの期間をよんで劇場を予約します。
劇場側も製作側や配給側の規模を判断しながら、
作品を選ぶことになるのです。

社会経験のある方なら、だいたいこんな話で

 「ということは〜」

といろんな想像ができると思います。
結論を簡単に云えば、

 「名もない金もない新参者はなかなか入れない」

ごくごく当たり前の話。
別に配給会社や劇場が悪い訳ではありません。
全部、ぼくらが無謀すぎるわけであります。

ま、そうした現状の中にぼくらはおり、
ここから第一歩を踏み出すわけです。
もちろん劇場での上映の可能性が
まったくないわけではない、とも思っております。
ゼロに近い可能性に賭けて、
上映にむけて努力をしていこうと思います。
なんとか、年内には上映にこぎつきたい、
そう目標をたてて頑張るぞ、と
みなで誓い合った会議でありました。

余談でありますが。
ロカルノ映画祭からは何も連絡がありません。
8月開催ですから、
招待作品となればもう連絡があってよいころ。
つまり、箸にも棒にも、だったようです。
まずは1敗。
当り前だろって? 
やっぱりね。


posted by che Katsuto at 01:27| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 配給・宣伝活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
監督さん

そうですか とてもわかりやすい説明を
していただいて とても大変な事を
これからしていこう とされていること
よーく わかりました

う〜ん と考え込んでしまいそうですが
考える前に 行動!ってことですね
きっと きっと 映画館の方にも
いい映画ということがわかれば
上映できるという所が増えていきますよ

観てみたい!と思ってもらえたら
しめたものですよね
私 大垣さんがもし出ていなくても
この映画 絶対観たいですもの
みんなに この映画の存在を
まず知ってもらわなければなりませんね
どうしたらいいんんだろう?
何か お手伝いできること
あればいいんですけれど…
Posted by きんきん at 2009年07月05日 23:24
>きんきんさん
いつも暖かい言葉をありがとうございます。その言葉だけで、ぼくは勇気とやる気がわいてきます。
無謀な挑戦ということははじめから分かっていました。でも、こうして応援してくださる方が現れてもらえただけで、映画をつくった甲斐があったと思っています。はやくお見せできるよう頑張ります。

Posted by che cobara at 2009年07月08日 10:20
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