2009年06月23日

自慢じゃないが気は小さいよ

明日、ひと月ぶりの試写会を迎えます。
ちょっと緊張しています。

チェックのために、
久しぶりに本編を見返しました。


まだ新鮮な気持ちでは見られなかったです。
いつになったら、引いた目で見られるのやら。

今回も関係者の方々がお出でくださるのですが、
このたびはぼくも初めてお会いする方々が多く、
それが緊張している理由です。
お忙しい時間をさいてお見えになる方ばかりで、
その時間に価値のあるものなのか、
そう考えると不安になります。

昔、短編映画をつくったとき、
間をおかず上映をしたさい、
ぼくはあまり緊張をしませんでした。
おそらく見る側の気持ちよりも、
作った自分の達成感みたいなもののほうが、
大きかったせいだと思います。

ところが。
その短編映画を、数年たって
上映する機会に恵まれました。
下北沢のトリウッドという小さな映画館で、
客席も40〜50だったと思います。

劇場の独特の雰囲気というのでしょうか、
客席はほぼ満席で、
なんか不思議な空気になりました。
上映が始まって、
とつぜん僕は震えました。
文字通り、足がふるえ、全身が総毛立ち、
心臓がバクバクしはじめたのです。
理由はひとつ、

 スクリーンに食い入るお客さんの眼をみたから。

その眼の力、
40人の眼の力は言葉にできないほどの圧力で、
その眼を見た瞬間、
ぼくは全身が震えてしまったのです。

わずか17分の作品でしたが、
その時間の長かったことは今でもはっきり覚えています。
同時に、それまで
わかったようでわかっていなかった自分を発見しました。
ものをつくるとはどういうことか。

 「この眼にむかって恥じない作品を作らねばならない」

そのときにぼくははじめて理解したのです。
お客さんに見せるためにつくる。
本当に単純なことです。
長い間、舞台やテレビをやっていて、
理解しているつもりでしたが、
体が震える眼を見たとき、
全身でそのことを理解させられました。

あの体験がぼくにとっては強烈で、
忘れることができません。
今回の作品を作っている最中も、
あの眼を片時も忘れずに作ってきました。
だからこそ、
ぼくは試写会が怖いのです。

きていただいた方の時間を無駄にしていないだろうか、
先々、お金をいただく価値のあるものなのだろうか、
そんなことばかりが頭の中を占め、
心臓が破裂しそうなほど緊張してしまうのです。

「369のメトシエラ」も、
まだ自分は引いた目で見ることができないでいる。
だから、本当に怖いです。

 「自信作ですから」

嘘か本気かわからないですけど、
よく制作者のそういうコメントを目にしますが、
まだ自分はいえないところにいます。

 「だめですよ、自信もって売らなきゃ」

そういわれるんですが、
いうべきなんですが、
いや、いわなきゃいけないのかもしれませんけど。
基本、わたし、気が小さいもので。




posted by che Katsuto at 16:28| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 上映活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
監督さんっ♪ こんにちは〜

年上の方に 失礼かもしれませんが
監督さん・・・かわいいです♪
最後の文章が 小さい声で
言ってはるように感じました(笑)

でも でも 私も 言いたいです!
「自信もってくださいね!!」って
ばーんと いっちゃう
って 言ってはりましたよねっ♪
大丈夫です!!
Posted by きんきん at 2009年06月23日 17:38
正直な話、ムゲな扱いを受けたACTルーキーズスタジオの人間が監督の発言を聞いたら、感情的になるほど腹が立つと思いますよ!
意地でも頑張って公開に漕ぎ着けて下さい!
Posted by 教授 at 2009年06月24日 05:34
ホームページもリニューアルされて、いやでも期待が高まってきますね。私も試写会にお呼ばれされたいです笑。広く知ってもらえるように私も宣伝の一助いたします。
Posted by 遊山 at 2009年06月25日 12:18
完成試写おめでとうございます。
映画って本当に面白いですよね。生きてきた人生の中でこれほど刺激的な事はないと思います。だから誰も彼も必死になれるのでしょうね。
私は現在京都を中心に仕事をしておりますが、公開される時は必ずそちらに見に行きます。いつか監督にお会い出来る日が来るのでしょうか。
いつの日かを楽しみに、そして心より応援しております。頑張ってください
Posted by 龍粒 at 2009年06月26日 00:15
>きんきんさん
いつもいつも応援ありがとうございます。
とにもかくにも上映にむけて、いろいろな努力をしていきますので、あきることなくお見守りください。

>教授さん
もちろん作った以上は必ず公開をします。いつとはまだ約束できませんけれど…。

>遊山さん
ほんとうにありがとうございます。まだお会いしたことも、作品を見ていただいた訳でもないのに、ありがたい言葉は感謝に念にたえません。ぜひ、ご覧いただく機会をつくりたいと思いますので、そのときはよろしくお願いいたします。

>龍粒さん
わざわざ東京まで、なんて申し訳ありません。必ず関西にも持っていきます。主演の大垣君は京都の出身だそうで、彼も京都、大阪での上映を熱望しています。絶対に行きますので、ぜひお越し下さい。そのときには声をかけてくださいね!
Posted by che.cobara at 2009年06月26日 14:11
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