2009年06月22日

振り返るには早すぎるけれど

振り返るにはまだまだ早すぎるけれど、
ちょうど一年前の今日あたりは、
二次オーディションをやっていたころ。
思えば、超絶なスピードで進んできた気がします。

シナリオ準備稿をあげたのが、
5月半ば。
すぐに俳優さんを探し出し、

7月にはリハーサルを始め、
製作準備に奔走し、
8月半ばにクランイン、
9月頭にアップし、
すぐさまポスプロでした。

 「ほんとによくできたもんだよね」

ケンジと時折、そんな話をします。

映画製作など、実は過去一度も経験したことのないぼくらが、
よくここまでこれたものです。
この経験はとても実になるものですが、
もっと大切なことを学んでいる気がしています。

 「渡る世間に鬼はいない」

すべて力を貸してくださった方々がいたからこそ、
とてもじゃないが僕ら二人では叶わない仕事でした。

本当にいろいろな人から、
ぼくは勇気をもらっている気がしています。
なんども挫折しそうになりましたが、
その都度、励ましてもらったり、
支えてもらったり。
それがなければ
やっぱりどこかで諦めていたと思います。

ご本人にしてみれば、
こっちがそこまで思い詰めているものだとは
想像はしていないかもしれません。
でも、何気なく励ましてもらった言葉が、
どれだけの力を与えてくれたことか。
つくづく自分は幸せなんだ、と感じました。

映画作りには具体的なお金がかかり、
そこから逃げることはできません。
しかし、この勇気をもらうことは、
お金を出しても買えるものではありません。
そう思うと、
映画作りの経験から得たものは、
そのノウハウやハウツーではなくて、
支えてくれた人のありがたさや
かけてもらえた言葉の力こそが、
何よりの経験と得た宝であると思えてきます。

この世界中に今も映画作りをしている人たちがいます。
それぞれがいろいろな事情や環境の中で
苦しい道を進んでいると思います。
でも、その人たちも、
お金よりも作品を待ってくれている人の思いに
支えられているのではないでしょうか。
特に自主映画を作っている人は、
よりいっそう、そのことを実感している気がします。

ぼくらのこの無謀な試みを、
近くから、また遠くから、
まだお会いしたこともない方々も
見守ってくださっている人がいるのだと想像すると、
なんだかすごく勇気がわいてきます。
もしこの映画が公開となって、
もし劇場に足を運んでくださり、
もしぼくがその場にいたら、
ぜひ声をかけてもらいたいです。
どうしてもお礼を言いたい。

 「あなたのおかげでここまでくることができました」

くさい台詞ですけれど、
本気でそう思っています。

まだ公開のめどはたっていませんが、
はやくお客さんに会いたい気分です。




posted by che Katsuto at 12:27| 東京 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 配給・宣伝活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
監督さんっ
今 このブログ拝見して胸がいっぱいで
なんだか 涙がとまりません・・・

監督さんの周りには 本当にたくさんの
素晴らしい方々がいてはって
皆さんの想いの集大成が 「映画」
となった・・・のですね

本当に このブログを拝見しては
人生の教えを
いつも いただいている気がします

そして 映画を楽しみにお待ちしている
ひとりとして 私も 
監督さんの周りの片隅にでも 
参加させてください
上映される時には 必ず行って
監督さんにお会いできること
楽しみに 本当に楽しみにしています
Posted by きんきん at 2009年06月22日 21:42
かのロジャー・コーマンは「二人の俳優がいれば、ローマ帝国を舞台にした映画が撮れる」と言ったとか言わないとかですが、少なくとも映画という作業においてスタッフ・観客との密な連携が必要なようです。映画づくりは人とのつながりが物を言う世界ですし、最終的には映画は観客のものであると思うのですが、そう思わせる作品が少ない気がします。完成作、楽しみにしております。
Posted by 遊山 at 2009年06月23日 14:13
>きんきんさん
そこまでいってくださると面映いばかりです。僕自身、たいしたことはやっていません。製作のあいだも、周りのスタッフが優秀でみんなやってくれて、ぼくは何もしていませんでしたから。
ただ作品の責任はすべてぼくにありますから、さきざきご覧んになったあとは、全部ぼくにぶつけてください。

>遊山さん
映画はやはり娯楽なんだと思います。その時間がたのしければいいでしょう、とだけ思ってつくるといけない気がしています。おっしゃるとおり、作品はお客さんのものですから、作り手はお客さんが何を持って帰りたいのかを意識する必要があるように思います。
ぼくの作品がそれに見合うものなのかは、正直まだわかっていませんが…。

Posted by che cobara at 2009年06月23日 16:37
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