2009年05月17日

受験する気分の試写会

週末にまた試写会を開きました。
前回は完成してはじめてだったので、
キャスト、スタッフを中心に行いましたが、
今回は、


日頃からお世話になっている方々を
お招きしご覧になっていただきました。

それこそ10年以上前から

 「映画作ります!」

と言い続けてきた僕ら兄弟のことを
ずっと見守ってきてくださった方が
たくさん集まってくださいました。

 「本当に作ったんだねえ」

と、みなさん、喜んでくださいました。

 「とにかく作ったことはすごいことだよ」


映画を作りたい人はたくさんいるが、
本当に最後まで作る人は少ない、とその方は
おっしゃいます。

 「そこは素直に喜んでいるよ」

試写のあいだ中、
ぼくは外にいました。
言葉悪く言えば、
ぼくにとってはうるさがた、
先生のような方ばかりです。
この映画についての一切の情報も知りませんし、
当然シナリオさえ読んでいません。
前回は物語は知っている人ばかりでしたが、
今回は何も知らない訳ですから、
純粋にお客さんと同じ目線の人です。
しかも、ぼくらの未熟さをよくご存知で、
いつもアドバイスをくださっていた方々ばかり。
中で一緒に見ることができませんでした。
ぼくは試験を待つ学生みたいに緊張して、
ロビーで待っていました。

上映が終わり、扉が開いた時は
緊張はピーク。
出てくる人たちの顔がまともに見られません。

 「…いかがでしたか?」

声が震えていたかもしれません。
消え入りそうな声のぼくの顔を見て、

 「おもしろかった! いい映画だよ!」

我が耳を疑いました。

 「またまた、嘘でしょう? なんでも言ってください」
 「もちろん気になるところはあるけれど、おれはいい話だと
  思うし、好きな物語だよ」

褒めてくださったのだと思いますが、
どうしても素直に聞くことができません。
身内の褒め言葉としか受け取れないのです。

 「見る人の好みもあると思うけれど、いい映画だと思う」
 「難しいと云う人もいると思うが、これでいい」
 「未熟なところも見えるが、最後まで飽きさせない」

おおむね、評判は悪くないようでした。
でも、いまだにぼくは、
どうしても素直に受け入れられずにいます。
たしかにどんな映画でも完璧なものはないし、
1000人の人が見れば、1000の感想と意見があります。
古今東西、名作と云われる映画だって、
嫌い、おもしろくないという人もいます。
感想や印象は人それぞれですから、
それは当たり前のことです。
ただ、時間を割いても見るに値するもの、
お金を出しても価値のあるもの、
と思ってくれる人の割合が多いか少ないかが
作品の存在を左右します。

ぼくたちのことを知り、
ただこの映画のことは知らない人からは、
かろうじて合格点はいただけたようです。
でもそれもまだ身内の点数。
予備試験みたいなもんです。
次の試写からは、
いよいよ本格的な試験となります。
一般の方々にぼくたちの映画はどう映り、
どう受け取られるのか。
胃が痛くなってきます。

まじに入試試験をうける学生の気分。
この歳になって、試験はいやだなあ。



 

  



posted by che Katsuto at 02:39| 東京 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | 上映活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も個人で映画製作に苦心するものですが、拙作を上映するときはそれが友人に向けてでもかなり緊張するものです。とにもかくにも様々な苦労を乗り越えて上映までこぎつけられたことを素晴らしく思います。これからもがんばってください。
Posted by 遊山 at 2009年05月18日 21:18
私も個人で映画製作に苦心するものですが、拙作を上映するときはそれが友人に向けてでもかなり緊張するものです。とにもかくにも様々な苦労を乗り越えて上映までこぎつけられたことを素晴らしく思います。これからもがんばってください。
Posted by 遊山 at 2009年05月18日 21:19
>遊山さん
お言葉、ありがとうございます。
遊山さんも映画作りをされているそうで、また是非、作品などご紹介ください。ぼくらでできることであれば、ご協力いたします。
苦労している人を知ると、他人事じゃない気がするもので…。遊山さんも頑張ってくださいね!
Posted by che cobara at 2009年05月20日 00:06
監督さん こんばんは
18日に 赤坂のあのライブハウスで
大垣さんのライブがあり 行って来ました
ライブ後 メトシエラの感想を直にお聞きしてみると やっぱり「冷静に観れなかった」
って おっしゃってました
「全編に 出てきてるんやから」って
主役なんやから 当たり前やん!
って つっこみながら 
お話してました(笑)

あー ホントに 早く拝見したいです
お待ちしすぎて 
もう首が 伸びすぎてますよ〜
Posted by きんきん at 2009年05月20日 20:20
>きんきんさん
この作品では大垣君の出ていないシーンは2シーンしかありません。主役ですから、全編の物語を引っ張っていく人物を演じています。彼もぼくも反省すべきところも多々あります。緊張する気持ちはよく分かります。でも、かれは評判は悪くないです。楽しみにしていてくださいね。
Posted by che cobara at 2009年05月21日 11:30
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